2018年11月1日からはじまった、目を疑うような地獄のmaneo連続期失。
千代田区案件については貸付額が全額回収できたとの連絡がありました。
個人的にmaneoで初めてのリカバリーです。
融資額と売却予定価格と債権譲渡額
まず貸付額などを簡単に整理しておきますね。
- 融資額(ファンド募集額):16億円
- 売却予定価格(maneoでいうところの担保価値):20億円
- 債権譲渡額(回収額):16億円(担保物件の80%)
延滞の経緯
延滞の経緯をざっくり言うと、
■2019年1月31日:延滞発生に関する報告
「延滞が発生したけど、担保物件の売買契約を締結済みだから安心してね」
■2019年3月14日:債権回収に関する報告
「やっぱり担保物件が売れなかったから、勝手に債権譲渡するかもよ」
■2019年5月7日:債権回収に関する報告
「債権が16億円で売れたよ。元本毀損はなかったからよかったね」
というものです。安心させておいて不安にさせ、最終的には再度安心させるという昭和の恋愛テクニックのような一連の流れでした。
maneoの回収活動状況メール
今回受領したmaneoの回収活動メールを抜粋するとこちらです。
- 担保物件にあった処分禁止の登記は、債権譲渡の支障とならなかった
- 事業者C社から金融会社への債権譲渡が正式に成就し16億円を受領した
- maneoは事業者C社から16億円を返済金として回収した
- 本回収金は投資家に5月22日に分配する予定
これまでのソーシャルレンディングにおける債権譲渡による元本回収率は、みんクレ3%、ラキバン32%だったこともあり、
「勝手に債権譲渡?競売や任売は考えたのか?」
とも思ってましたが、仮に担保物件の根抵当権を実行して競売になっていた場合、期間が長期化し、元本毀損の可能性も高まっていたため、債権譲渡で結果オーライでした。
ただ、処分禁止の登記がなされた経緯は、結局分からないままですね。
債権譲渡により貸付額16億円が回収できた
「貸付先が手付金受領後に突然契約解除される」という、maneoの貸付先に対する"審査の甘さ”が浮き彫りになった今回のケース。
当初の売却予定価格20億円には満たないものの、債権譲渡により貸付額の16億円が回収できたのが不幸中の幸いでした。
「売却予定価格が貸付先の言い値」という毎度のパターンで、今回のケースも悪い予感がしましたが、担保物件が千代田区にあったのが救いでしたね。
残りの期失ファンドの進捗は期待薄
とりあえず、今回の千代田区案件では投資家の元本毀損がなくクロージングできそうですし、個人的にも本案件で17万円被弾してましたので、正直ホッとしています。
昨日の沖縄県石垣市案件で新たに16万円被弾しましたが、これでmaneoの期失額は109万円になりました。
トッティのmaneo期失ファンド
- ガイアファンディングセレクトファンド:73万円
- 千代田区ファンド:17万円【回収予定】
- 川崎市ファンド:20万円
- 沖縄県石垣市ファンド:16万円
- 期失合計:109万円
残ってる案件は曲者ぞろいだな....
maneoファミリーであるガイアファンディングとのプロレスごっこは訴訟で長引き、川崎市の廃病院は売却に苦戦するでしょうから、当面進捗はないでしょうが....
関連記事
maneoがガイアファンディングに訴訟【勝手にやってよ...もう疲れたよ...】 - 投資の時間
maneoの神奈川県川崎市の担保物件を不動産鑑定士が概算 - 投資の時間
【クラウドファンディング業者一覧】
情報公開し投資家保護を優先した業者をピックアップ!
【不動産鑑定士が解説】CREAL(クリアル)の評判・メリット・デメリットまとめ
【不動産鑑定士が解説】FANTAS funding(ファンタスファンディング)の評判・メリット・デメリットまとめ
荒波にもまれ変貌を遂げるか?話題独占のFunds(ファンズ)を徹底分析
【ソーシャルレンディングの実名化の流れは止められない】クラウドバンク実名化対応