SBIソーシャルレンディングで、「不動産ディベロッパーズローンファンド17号」の募集がありましたが、約11億円が即日完売しましたね。
いやぁ、開発型ファンドにも関わらず、すごい人気です(僕は投資しませんでした)。
ディベロッパーズファンドのような開発型ファンドは、「長期にわたる開発リスク」を、すべて投資家が負っています。
では、なんでこんなにリスクが高いファンドが即完するのか?
について、自分なりに結論が出てまして、こちらの記事(↓)で「利回り」を切り口に分析してますので、よかったら参考にしてみてくださいね。
【関連記事】
【SBISL:Neo・ディベロッパー】利回りの構成要素に「匿名性」と「信用力」を追加してみた
★★★
さてさて。前置きが長くなってすみません。
SBISLには、「ディベロッパー」のほか、太陽光発電の開発型ファンド「かがやき」なんかもありますよね。
今後、ソーシャルレンディングでは、開発型ファンドが増えていくのかもしれません。
開発型ファンドって何?
ところで開発型ファンドって何だっけ?
「開発前の更地」を買って、投資家や金融機関から建物の開発資金を集めるスキームのことだよ。
なるほど。「未来に収益を生む建物ができること」を信じて投資するのか....(ちょっと心配だな)
なんでも証券化、小口化できる
”未来”でも賃料収入や売却益があれば、なんでも証券化、小口化できてしまいますね。
なんなら実物資産(エクイティ)だけではなく、商業ローン、住宅ローン、不良債権(いわゆるサブプライムローン)だって証券化になりますし。
昔は証券化できるアセットはオフィス、住宅、商業施設がほとんどでした。
最近は開発型のほか、ホテル、ヘルスケア、複合施設、インフラなんかも増えてます。
開発型ファンドは増加傾向にある
近年の開発型ファンドの実績件数・金額の推移はこちらです。
平成20年のリーマンショック前までは、ファンドバブル期なのでちょっと考慮外としてくださいませ。
平成25~26年度を底に、平成27年度以降は、おおむね順調に増加していますね。
取得金額でみると、リート全体では5兆円弱(下記グラフ参照)なので、開発型ファンドは平成29年で0.44兆円と、まだ規模は小さいです。
ちなみに、クラウドファンディングの市場規模は1700億円程度。まだまだこれからだね。
ソーシャルレンディングで開発型が増えるかも
まだ市場規模が小さいということは、逆に言うと、
特に大都市を中心にオフィスや住宅などの典型的なアセットが飽和状態にある中、地方の開発型は増える余地があるということ。
そのうち、SBISLの「ディベロッパー」「かがやき」のほかにも(maneoの石垣島ホテルは期失ですが...)、ソーシャルレンディングで開発型ファンドが登場するかもしれませんね。
開発型ファンドに投資する時は、「開発リスクは全て投資家が負う」点に十分注意してね。
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【クラウドファンディング投資額集計】
業者 | 投資額 | 累計分配金(税引前) |
SBISL | 2,570,000円 | 139,100円 |
OwnersBook | 2,700,000円 | 73,266円 |
maneo(109万円期失) | 1,890,000円 | 269,227円 |
クラウドバンク | 1,450,000円 | 274,899円 |
CREAL | 1,310,000円 | 21,791円 |
Funds | 500,000円 | 5,392円 |
SAMURAI | 550,000円 | 3,500円 |
FANTAS funding | 850,000円 | 8,656円 |
LCレンディング | 250,000円 | 17,397円 |
クラウドクレジット | 200,000円 | 16,846円 |
Pocket Funding | 100,000円 | 364円 |
COOL | 30,000円 | 111円 |
合計 | 12,400,000円 | 830,549円 |