こんにちわ、トッティです。
累計融資額が1000億円を突破し、ソーシャルレンディングの「頂点」にいるSBIソーシャルレンディング。
本日は「SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo3号」の募集です。
- SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo 3号
- SBIグループの信用力はモンスター級
- リスクはすべて投資家が負う
- 「貸付先の匿名化」と「担保の非公表」を利回りで考えてみた
- 運営者の信用力も利回りで考えてみた
- 利回りの構成要素に「匿名性」と「信用力」を追加してみた
- まとめ
SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo 3号
- 募集額:20億円
- 名目利回り 6%
- LTV:85%以下
- 貸付先:1・2号と同じ(詳細は会員限定)
- 担保:公表なし
- 募集開始:2019年7月18日10時~
まだ「Neo」シリーズでの投資に足踏みしているチキンのトッティですが、この募集条件でも20億は埋まるんでしょう。
他のソーシャルレンディング業者だとまず無理。天下のSBISLだからこそなせる業ですね(驚)
SBIグループの信用力はモンスター級
なぜ埋まるかというと、みなさんご存知のとおり「SBISLには高い信用力があるから」。
先日の「SBISL不動産ディベロッパーズローンファンド16号」(利回り8%、24カ月)の募集額「25.4億円」も埋まってますもん。
投資家数は驚異の4192名でした。
凄すぎて、ため息でるわ!「お金」=「信用」とはよく言ったものだ!
ディベロッパーズも担保の公表はなし。
それどころか、25.4億円の募集に対して、担保は3億ちょっと。えげつないほどのオーバーローンでも、天下のSBISL様には無問題。
これで埋まるんですから、他のソーシャルレンディング業者は、マジメに情報開示、担保評価するのがバカらしくなるんじゃないでしょうか?
トッティも、マジメにファンド分析するのがバカらしくなります(苦笑)
もう何も考えずにSBISLでええやん!
リスクはすべて投資家が負う
SBISLの信用力が凄まじすぎて、ファンド内容なんて、もうどうだってよくなる気持ちもわかる。
でも、金融庁の匿名解除は「よくわからないものには投資してはいけませんよ!」っという意味じゃなかったのかな・・・
圧倒的なSBISLを前にして、もう思考を放棄したい感情を抑えつつ、ちょっと立ち止まって考えてみます。
Neoのような「担保が非公表」だったり、「貸付先が同じ」リスクは、結局のところ、投資家が負うことになります。
ディベロッパーズファンドのような開発前ファンドであれば、「長期にわたる開発リスク」も、すべて投資家が負っています。
だとすれば、これだけリスクを取ってるのに、この程度の利回り(6~8%)だと、割に合わないと思ったので、その理由を後述します。
「貸付先の匿名化」と「担保の非公表」を利回りで考えてみた
利回りって、リスクそのものです。
リスクこそが利回りを構成します(利回り=リスク)。
そしてリスクとは、「その資産が生み出す将来の予測不可能な収入の変動」(ボラティリティ)のことです。
つまり、将来、収益が予測に反して上昇することもリスクであり、予測に反して下落することもリスクです。
不動産の専門用語でいうと「その資産から発生する収益の非安定性」こそがリスクであり、
「その収益の上昇・下落を現時点で予測できないこと」がリスクと考えます。
- わからないことがリスク(=利回り)
- 貸付先や担保がわからない
- リスクが高い(=利回りが高い)
というロジックです。
だったら「もっと利回り高くてもいいんじゃない?」っと。
運営者の信用力も利回りで考えてみた
でもちょっと待って。「信用力」だって利回りで考えたっていいんじゃない?
うん、そう思った。
第2種金商業の運営者(スポンサー含む)に高い「信用力」があれば、破綻する可能性が減少します。
つまり、投資家にとっては利益を得られる確実性が高くなります(リスクが減少します)。
このスポンサークレジットも、表には現れませんが、利回りを構成する要素になると考えると、SBISLの瞬間蒸発も辻褄が合います。
例えばSBISLとmaneoでは、信用力が天と地ほど違いますよね。
同じファンドだとしても、
- 信用力があるSBISL:利回りに-3%のプレミアム
- 信用力がないmaneo:利回りに+3%のスプレッド
※利回りにマイナスすることを「プレミアム(PR)」、利回りにプラスすることを「スプレッド(SP)」といいます。
と考えてみるとか(PR、SPの数値は鑑定評価の手法で検証できますが、今回は適当です)。
利回りの構成要素に「匿名性」と「信用力」を追加してみた
利回りの構成要素に、
- 貸付先の匿名性、担保非公表
- スポンサークレジット(信用力)
を追加して考えるとよくわかります。例えばSBISLなら
- 担保非公表:+3%のSP
- スポンサークレジット:-3%のPR
- 合計:±0%
で相殺されるので、現状の利回りで瞬間蒸発しても納得がいきます。
一方、maneoの場合だと
- 貸付先非公表:+3%のSP
- 担保非公表:+3%のSP
- スポンサークレジット:+6%のSP
- 合計:+12%のSP
maneoの募集利回りが8%なら、投資家はさらに12%のSPを積み上げて、利回り20%として考えてみる(数値は適当です)。
利回りはリスク(収益の不確実性)そのものなので、20%のリスクがあるはずなのに、実際は8%のリターンしかないので、リスクとリターンがつり合っていません。
maneoで投資すると、将来的に必ず損をするってことか。
まとめ
すみません、ちょっと思考の整理のような記事になってしまいました。
まとめるとこうなります。
- 情報非開示のリスクは投資家サイドが負っている。
- 利回りとは情報の非安定性(不確実性)のこと。
- だから情報非開示のリスクは利回りで考慮すべき。
- 信用力も収益の安定性につながるから利回りで考慮すべき。
- SBISLは情報非開示(+)と信用力(-)で利回りが相殺される。
- maneoは情報非開示(+)と信用力なし(+)だから、募集利回りにリスクを上乗せして考える。
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【クラウドファンディング投資額集計】
業者 | 投資額 | 累計分配金(税引前) |
SBISL | 2,570,000円 | 139,100円 |
OwnersBook | 2,700,000円 | 73,266円 |
maneo(109万円期失) | 1,890,000円 | 269,227円 |
クラウドバンク | 1,450,000円 | 274,899円 |
CREAL | 1,310,000円 | 21,791円 |
Funds | 500,000円 | 5,392円 |
SAMURAI | 550,000円 | 3,500円 |
FANTAS funding | 850,000円 | 8,656円 |
LCレンディング | 250,000円 | 17,397円 |
クラウドクレジット | 200,000円 | 16,846円 |
Pocket Funding | 100,000円 | 364円 |
COOL | 30,000円 | 111円 |
合計 | 12,400,000円 | 830,549円 |