不動産クラウドファンディング投資研究所

サラリーマンを卒業した不動産鑑定士が、不動産クラウドファンディングに投資してみた

TSON FUNDINGをデータで見る

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やりました!TSON FUNDINGの森林再生10号、当選しました~。

 

TSON FUNDINGは愛知県を中心に展開する地方の不動産クラウドファンディング。今回、僕が応募した物件は利回り6.7%で応募倍率は155%でした。

 

まあ、そこまで高い倍率じゃありませんが、これくらいの倍率でも平気で落選するクジ運の持ち主なので・・・素直にうれしいです(笑)。

 

手始めにとりあえず10万円入れてみましたが、自分のお金を入れると俄然興味もわきますね。TSON FUNDINGは先日、Amazonギフト券1000円分くれましたし、これからも注目していきたいと思います。

 

ということで今回は、僕が勝手に調査している「不動産クラウドファンディングのデータで見るシリーズ」の第8弾ということで、TSON FUNDINGをまとめてみました。

 

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【不動産クラウドファンディングは地方へ】TSON FUNDING

 

 

TSON FUNDINGのデータ

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ではさっそく。TSON FUNDINGで募集された直近6物件の立地とアセットはこちらです。

 

  • 愛知県名古屋市(新築一戸建て3棟)
  • 愛知県稲沢市(メゾネット1棟3戸)
  • 愛知県東海市(新築一戸建て3棟)
  • 愛知県岡崎市(重層長屋1棟4戸)
  • 愛知県稲沢市(メゾネット1棟4戸)
  • 埼玉県さいたま市(メゾネット1棟4戸)

 

立地は愛知県が中心。運営の株式会社TSONさんの本社が愛知県名古屋市にあるので、得意な立地で攻めてらっしゃいます。

 

※TSON FUNDINGを運営するのは上場企業TSONで、不特法では21ファンド、総額10億円強の運用実績あり。

 

アセットは不動産クラファンでは珍しく、戸建やメゾネットタイプの共同住宅が多いですね。

 

TSON FUNDINGの募集内容のデータを見ると・・・

 

  • 平均利回り:6.7%
  • 平均運用期間:305日(約10ヶ月)
  • 平均募集額:約5,700万円
  • 平均劣後出資比率:15%

 

となりました。利回り6.7%はさすがですね。地方の戸建賃貸ならではの高利回りです。TSON FUNDINGは複数棟がまとめて募集されることが多いので、募集額も5,700万円と大きめです。

 

最近は劣後出資比率は10%が続いてますが、平均すると20%と、まあ、平均的な水準かなと思います。

 

TSON FUNDINGを他と比べてみる

 

先ほど平均したTSON FUNDINGの数字を、これまで収集してきたその他の不動産クラファン(WARASHIBE、ASSECLI、CREAL、大家.com、Rimple、Joint α、ぽちぽちFUNDING)と比較してみます。

 

(※)各業者のデータは僕が調べた時点のもので、最新のデータでは異なるケースがあります。 また独自調査のため、データの正確性は保証されません。

 

まずは高利回りの順番で並べみると、

 

  1. WARASHIBE:7.5%
  2. TSON FUNDING:6.7%
  3. ASSECLI:6.2%
  4. ぽちぽちFUNDING:5.1%
  5. CREAL:5.08%
  6. 大家.com:約4.6%
  7. Rimple:3.9%
  8. Joint α:約3.4%

 

となりました。TSON FUNDINGは再開発の高利回り物件などで話題になったWARASHIBE長者様に次いで、第2位という結果に。

 

いや~。こうやってあらためて上位の業者を見ると、「地方」や「築古物件のバリューアップ」が今のトレンドであることが良く分かりますね。

 

高利回りの業者はほとんどそれに該当してますので。

 

TSON FUNDINGは「地方部+戸建賃貸」のダブルの効果で高利回りですが、新築でこの利回りは優秀ではないでしょうか。

 

あ、あとTSON FUNDINGは定期借地権でした、これも高利回りの要因です。

 

ようは、土地は借りてるだけなので取得費用がかからず、郊外の住宅地なので地代も安いでしょうから、期中の費用も圧迫しない。

 

もちろん、借地物件に対するリスクもあるのですが・・・流動性リスクとか。そのリスク分、利回りに加算されてるのではないかと思います。

 

ただまあ、今のような市況の転換期には投資物件の幅も広がるので、一般的に借地を活用するケースが増えますね。僕は借地をそこまでリスクとして捉えていません。

 

次に運用期間で並べてみました。

 

  1. ぽちぽちFUNDING:5.5ヶ月
  2. ASSECLI:5.5ヶ月
  3. Rimple:6ヶ月
  4. WARASHIBE:8ヶ月
  5. 大家.com:約9.2ヶ月
  6. TSON FUNDING:約10ヶ月
  7. Joint α:12ヶ月
  8. CREAL:14ヶ月

 

比較した中ではTSON FUNDINGはやや長めですかね。募集額で並べると、

 

  1. CREAL:約4億円
  2. WARASHIBE:1.69億円
  3. Joint α:約9千万円
  4. TSON FUNDING:約5,700万円
  5. Rimple:約5,100万円
  6. 大家.com:3,675万円
  7. ASSECLI:約3,100万円
  8. ぽちぽちFUNDING:約3,100万円

 

TSON FUNDINGは第4位という結果に。概ね平均的です。

最後に劣後出資比率の大きい順に並べてみます。

 

  1. WARASHIBE:約32%
  2. Joint α:30%
  3. Rimple:30%
  4. 大家.com:約27%
  5. ぽちぽちFUNDING:20%
  6. TSON FUNDING:15%
  7. ASSECLI:約12%
  8. CREAL:会員限定

 

近年は劣後出資比率を高くして投資家にアピールする業者が多いため、TSON FUNDINGの15%は決して低い水準ではないと思いますが、第6位になりました。

 

TSON FUNDINGまとめ

 

最後にTSON FUNDINGをまとめます。

 

  • 物件は愛知県の新築戸建、メゾネットが中心
  • 地方かつ定期借地権の活用で高利回りを実現
  • 募集額、期間、劣後出資はおおむね平均的

 

今は都心の利回りは下限値ですからね・・・都心部の物件が枯渇する中、地方で利回りを稼ぐときかと思います。

 

不動産マーケットは常に変動します。リスク(利回り)の見方もマーケット市況によって変化します。不動産市況が悪くなっていく今のような状況では、東京都心の利回りと地方の利回りの格差が拡大します。

 

これが逆に市況が回復してくると、地方の利回りも低くなって、東京都心と地方の利回り格差が縮小します。

 

というわけで、今は個人的にも地方の不動産クラファンにせっせと分散投資してるわけですが、TSON FUNDINGは郊外かつアセットとしても戸建(メゾネット)です。

 

居住環境や部屋数、広さが求められるコロナ禍のトレンドでもあるのかな、と思います。

 

→TSON FUNDING

 

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