今の不動産市況を振り返ってみると、経済が低迷するコロナ禍であっても、住宅や物流などの存在感は増しています。
その理由は、低金利で金余りの中、住宅などの不動産は安定的なインカムが得られるから。やっぱり強いですね、安定した不動産は。
もちろん不動産にも懸念点はあって、例えば金利上昇は不動産価格の下落リスクにもなりますが、日銀の金融緩和はしばらく続きそうですし、GPIFや外資系の不動産買いも下支えになっているので、当面は優良不動産を中心に価格は安定しそうです。
そんな中、手軽に不動産に投資できるとして、不動産投資業界に新たな需要を作り出しているのが不動産クラウドファンディングです。
ちょっと前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
2020年夏にはJ-REITでもゴリゴリ不動産を運営している本格派、東証一部のトーセイも参入し、「TREC FUNDING」をリリースしました!
今回はTREC FUNDINGについて解説してみたいと思います。
\東証一部。本格派企業の参入!/
TREC FUNDINGの概要
まずTREC FUNDINGを一言でいうと、首都圏を中心に中古不動産の投資・再生・売却が得意なトーセイグループの運営する不動産クラウドファンディングです。
トーセイは2014年にJ-REITに参入したので、個人的にもその頃からトーセイには注目してますが、2016~2017年ごろからJ-REITでもトーセイは目立つ存在になってきました。
「おぉ…そんな物件を買うんだ…」と驚くような物件もトーセイは積極的に買われてたので、鑑定士の仲間内でも話題になることもしばしばありました。
個人的には「ほかのREITが買わないような物件もバリューアップしてしまう再生のプロ中のプロ」というイメージを持っています。
首都圏でトーセイの物件をよく見かけますが、すべて一棟買いして優良物件に育ててしまいますから。しかも、REITの中でもけっこうな高利回りですし、まあ、不動産バリューアップの本格派企業ですね。
その後、僕は会社を辞めて不動産クラファンブログを書くようになって、トーセイが不動産クラファンに参入して、今こうやって記事を書いてるなんて…人生わからないもんです。
すみません余談でした。話を戻すと不動産クラファンでは物件の目利き力が大切ですが、多角的に不動産業を展開するトーセイグループの実績を見ると、ほかの不動産クラファン業者と比べると「実績は頭一つ抜けてるのかな〜」と思います。
収益物件のストック量もちょっと桁違いですね。申し分ありません。
トーセイの不動産再生(バリューアップ)が得意な点は、物件の資産価値の向上が叫ばれる今の不動産市場にマッチしてますし、低稼働や空物件の再生も行ってるので、リーシング力にも定評があります。
また、トーセイグループは順調に利益も伸ばしている点も安心材料だと思います。
TREC FUNDINGの募集物件
TREC FUNDINGでは、これまで2物件リリースされました。
世田谷区のマンションと、川崎のオフィスビルで、利回りは5.2~7.0%と高め、運用期間は3年と長めです。
TREC FUNDINGの特徴としては、
- 不動産鑑定評価を取得(CREALと同じJILL森井鑑定)
- 期中のキャッシュフロー、目標稼働率なども公開
- バリューアップ内容はHPで写真付きで公開
など。売却シュミレーションも複数シナリオを公開してくれてますし、ここまで公開してくれると、じっくり確認したい派には助かりますね。
TREC FUNDINGの最大の強みはSPC
TREC FUNDINGの最大の強みは、運営主体が不動産特定共同事業者ではなく、「特例事業者(SPC)」であることです。
SPCはいわゆる実態のない器で、J-REITでよく見られるスキームですが、SPCを用いることにより、不特法事業者の倒産リスクから投資家が守られる仕組みになってます。
不動産クラウドファンディングのアキレス腱だった「事業者の倒産リスク」を回避できるのがTREC FUNDINGです。
まとめ
最後にTREC FUNDINGをまとめると、
- 運営の実績・ノウハウが豊富
- SPCで業者の倒産リスクから投資家を守る
- 再生物件なので利回りは高めだが期間は長い
の3つかと思いました。
なんと言ってもTREC FUNDINGは収益物件のストックが豊富なので、ぜひ多様なファンドを展開してもらいたいと思います。
本格派の不動産企業で、かつ利回りも高めのTREC FUNDING。ご興味がありましたらぜひのぞいみてみてください。
\東証一部。本格派企業の参入!/