不動産クラウドファンディング投資研究所

サラリーマンを卒業した不動産鑑定士が、不動産クラウドファンディングに投資してみた

SOLMINA(ソルミナ)で高利回りの太陽光発電事業に投資

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クラウドファンディングに新サービス「SOLMINA(ソルミナ)」が登場しました。

 

キャッチコピーが「地球にエコなクラウドファンディング」ということで、再生可能エネルギーの「太陽光発電事業」に投資できるんですね!

※ここで「事業に投資」というところがキモですが、詳細は後述します。

 

一般的に「太陽光発電事業に投資する」と言えば、自分で高価な太陽光発電の設備を購入して運用することになります。

 

太陽光発電は個人事業としてやってみたい気持ちもありますが(こう見えてエコな暮らしが好きですが、ただの庶民という噂もあります)、設備が高額でなかなか手が付けられません・・・。

 

それを太陽光発電事業のプロが運用してくれて、しかも個人でやるよりも節税効果などが期待できるスキームを活用しているため、利回りが5%と高い

※スキームについても深堀すると難しくなるので、詳細は後述します。

 

個人的にもとても興味があります。ということで、さっそくSOLMINAを見ていきたいと思います。

 

→SOLMINA(ソルミナ)

 

 

SOLMINAのポイント

 

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さて。ここからは少し小難しいお話です。SOLMINAはいくつか特徴的なポイントがありますので、順番に見ていきたいと思います。

 

ちなみにSOLMINAの由来は「SOLution(ソリューション:解決策)をMINA(みんな)で」とのことです。

 

SOLMINAは事業型ファンド

 

まずもってSOLMINAは「事業型ファンド」ですね。本ファンドについて、自分なりの経験則から説明してみたいと思います。

 

事業型ファンドとは簡単に言うと「事業そのもの」に投資するファンドです。

 

ファンド組成にはいろんなスキームが利用されますが、太陽光発電ファンドは「GK-TKスキーム」により組成されることが一般的です。

 

スキームの例

 

  • 太陽光発電:GK-TKスキーム
  • J-REIT:投信法スキーム
  • 不動産クラファン:不特法スキーム

 

事業者へに貸し付けるソシャレンでもなく、厳しい不特法の許可が必要な不動産クラファンでもなく、はたまた関係者が多岐にわたり非常に手間と時間がかかる投信法に基づくJ-REITでもない。

 

一方、SOLMINAは「GK-TKスキーム」を活用することで、合同会社を用いて比較的手軽に設立でき、J-REITのような「導管性」が確保されたり(課税所得ゼロ、2重課税の回避)、「倒産隔離」された状態で事業を展開することができます。

 

導管性(節税効果)が確保されたスキームであるため高利回りが実現できる、それがSOLMINAのスキームです。

 

一応、各スキームの詳細などは不動産鑑定士なら誰でも馴染みが深い分野なので、そのうち詳しく解説してみるかもしれませんが…たぶん誰も読まれない気がします…

 

一旦まとめると、

 

  • SOLMINAでは「投資家から集めたお金で太陽光発電設備を運営する」
  • 投資家は「当初の利回りで利益を分配してくれる事業に投資する」。
  • という「事業型ファンド」となります。

 

「ん?でもSOLMINAのホームページには第2種金商業って出ているけど?」

 

はい。個人投資家から出資者を募るには第2種金商業の登録も必要なので、運営の「ソーシャルファイナンス株式会社」は第2種金商業の登録もしている、というわけです。

 

なんかちょっと小難しくなってしまいましたね。失礼しました。でも安心してください。あとはサクサク読めます。

 

SOLMINAは稼働済みの太陽光発電設備に投資

 

SOLMINAは「稼働済み太陽光発電設備を取得し、発電した電力の売電により収益を得るファンド」です。

 

こちらもけっこう大切なポイントなのですが、太陽光発電事業は「稼働するまで」がめちゃくちゃ大変です。

 

僕たち不動産鑑定士と太陽光発電事業との関わりは、「開発素地の取得」と「稼働後の施設の鑑定評価額の算定」が主です。

 

このうち、稼働前の開発素地の取得には、乗り越えるべき壁がたくさんあります。

 

詳しくは2年前のこちらの記事で書いていますので、ご興味があればご確認いただければと思います。

 

【関連記事】【SBISL】メガソーラーブリッジローンファンドの利回り7%は妥当?

 

ただ、稼働するまでが大変でも、稼働してしまえば太陽光発電事業は維持管理費が大きくかからず、安定した収益を生む優秀なシステムになります。

 

言うまでもありませんが、SOLMINAは「事業型ファンド」なので既に稼働してる設備に投資しますよね。

 

既に稼働済み設備に投資するため、これまでソシャレン案件にあったように、稼働するための資金を集めるのではないという点で、投資家のとるリスクは段違いです。

 

稼働前か後で「利回りは同じでもリスクが違う」、ここは大きなポイントだと思います。

 

→SOLMINA

 

運営事業者は太陽光発電事業のプロ

 

SOLMINAを運営するソーシャルファイナンス株式会社の本社は徳島県。資本金は5000万円です。

 

業務内容は「金融商品取引業(第二種金融商品取引業)及び関連事業クラウドファンディング事業」とあります。それがSOLMINAですね。

 

親会社は株式会社フィット(東証マザーズ上場)と株式会社メディオテック。メディオテックは再生可能エネルギーの実績が25年とのこと。

 

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(引用)SOLMINA

我々ソーシャルファイナンスは、株式会社フィットと株式会社メディオテックが株主です。株式会社フィットは、クリーンエネルギー事業・スマートハウス事業を主力とし、2016年に東京証券取引所マザーズ市場に上場しています。また、株式会社メディオテックは、再生可能エネルギー事業を主力事業としており、業歴25年を誇ります。

(引用)ソーシャルファイナンスホームページ

 

親会社のフィットは上場企業でクリーンエネルギー事業、スマートホーム事業を展開されてますし、管理・メンテナンスなどはメンテナンス契約を結んだメディオテックが行います。

 

SOLMINAはまさに「再生可能エネルギー事業の実績がある企業グループが一体となって進行していくクラファン事業」と言えますね。

 

まとめ

 

ちょっと長くなってきたのでそろそろ締めに入りたいと思います。

 

9月15日から募集される「SOLMINA再エネファンド3号」については、また別の記事で書いてみようかな~と、ここまで書いてきて思いました。

 

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(引用)SOLMINA

 

気になる利回りだけ書いておきますね。

 

SOLMINAは目標利回りが5%以上と高利回りです。当然ながらFIT(固定価格買い取り制度)も適用されてますし、稼働済みの太陽光発電事業への投資と考えれば十分な利回りだと思います。

 

ここまで読んでくださって、少しでもSOLMINAにご興味がわかれましたら、SOLMINAのホームページをご確認いただければと思います。

 

→SOLMINA(ソルミナ)

 

\高利回りの太陽光発電事業に投資/

SOLMINA(ソルミナ)

 

追記)こちらの記事でSOLMINAの仕組みを解説しましたので、よかったら見てみてください。

 

【関連記事】【IRR?DCF?】今さら聞けないSOLMINAの仕組み