法が実態と乖離しているソーシャルレンディング。
貸出先透明化を悪用したトラストレンディングの「虚偽表示」、「元役員による15.8億円の私的資金流用」という衝撃的な事件があるなど、法の不備をついた不正が相次ぎます。
ソーシャルレンディングの信頼
その他、短期間に「みんクレ」や「ラキバン」の詐欺、「maneo」のずさんな担保評価なども立て続けに起こり、
もはやソーシャルレンディングに対する信頼は地に落ちてます。
悪事を働く輩が後から後から出てくるので、信頼などできるわけがありません。「信頼」「誠実」はまさに名ばかりの有名無実。
弊ブログでもソーシャルレンディングの逆風について、多くの記事を書いてきましたが、時を経ても信頼が回復するどころか、益々落ちていくばかり。
ソシャレンは既にどん底にあり、これ以上は落ちることはないかと思ってましたが、まだ底があったようです......。
元凶は貸出先の匿名化制度自体にあり
元凶は金融庁による「貸出先の匿名化制度」であることは明白です。
怒りを通り越してあきれます。現行制度に「歪み」がある限り、悪事を働く輩はいなくならないのでしょう。
歪みにつけ込み、ソシャレン業界には100%私利私欲のために資金を集い、「投資家保護など1ミリも頭にない」とんでもない輩が実際にゴロゴロいる、ということが良く分かりました。
不動産は詐欺にあっても、最悪、物件は残りますが、ソシャレンは何も残りません。
不動産業界よりも遥かに闇が暗く深い、恐怖の世界。
かくゆう僕も、ここまで短いスパンでソシャレンで多くの不祥事が続くと、ソシャレンで投資を続ける意欲も失いますし、詐欺業者には反吐が出る程の嫌悪感を覚えます。
ソーシャルレンディングに見切りを付け、不動産投資型クラウドファンディングへのシフトを加速するため、定期的に投資方針とポートフォリオを見直していこうと思います。
2019年2月25日時点のポートフォリオ
現時点の僕のソーシャルレンディング、不動産投資型クラウドファンディングのポートフォリオはこちらです。
業者 | 配分 |
SBISL | 3,350,000円 |
OwnersBook | 3,000,000円 |
maneo | 2,690,000円 |
クラウドバンク | 2,420,000円 |
CREAL | 400,000円 |
LCレンディング | 300,000円 |
Funds | 300,000円 |
クラウドクレジット | 200,000円 |
FANTAS funding | 200,000円 |
合計 | 12,860,000円 |
投資を始めて1年半、コツコツ積み重ねて1,300万円近くになりました。
今のところ、maneoで100万円近く期失状態にありますが、maneo以外は元本毀損、期失はありません。
ソシャレンからクラファンへ
そして現時点のポートフォリオから撤退するのはこちらの業者です。
- maneo
- LCレンディング
- クラウドクレジット
maneoファミリーからは償還次第、撤退します。LCレンディングには期失、元本毀損の問題があったわけではありませんが、「maneoファミリー」という点で投資対象から外します。
もう投資先が見えないソシャレンに投資する意味が見いだせませんので......。
ソシャレンは「誰の何に」投資してるか分からないのですから。その投資先には詐欺師がいることもあるし。
ただ、ソシャレンの欠点を補う新時代のサービス「Funds」には増資を考えてますし、SBISL、クラウドバンクには投資を続けます。
撤退したソシャレンから資金のシフト先は、クラウドファンディング業者CREAL、FANTAS fundingです。僕が不動産の専門家ということもあり、
- 投資物件を自分で精査できること
- 元本毀損の確率と毀損率を下げること
を考えると、不動産投資型クラウドファンディングに行きつくという結論になりました。
目指すポートフォリオ
業者 | 配分 |
OwnersBook | 3,500,000円 |
SBISL | 3,000,000円 |
CREAL | 1,500,000円 |
クラウドバンク | 1,500,000円 |
Funds | 1,500,000円 |
FANTAS funding | 1,000,000円 |
合計 | 12,000,000円 |
また当面は、これ以上ソシャレンに新規に資金を投入するのは控えようと思います。
まあ、クラウドバンク以外は募集があっても瞬間蒸発だったりするので、なかなか投資できないんですけどね。そういう意味ではクラウドバンクは貴重です。
投資方針まとめ
投資方針をまとめるとこちらになります。
- maneoファミリーからの撤退
- ソシャレンからクラファンへのシフト
- ソシャレンは信頼できる業者のみ残し、新規投資は控える
- クラファンは自分で投資物件を精査し、納得がいく案件のみ投資する
- 業者数は自分で調べられる範囲に厳選する
2019年はこの方針どおりに進め、少しでも目標のポートフォリオに近づけたいと思います。
ソーシャルレンディングに嫌気がさし撤退。または不動産投資型クラウドファンディングへのシフト。
同じように考えてらっしゃる投資家も多いのではないでしょうか?
※クラウドファンディングは、元本を保証する商品ではありません。”必ずご自分で”納得するまで調べ、リスクを許容した上で、投資してください。