不動産クラウドファンディング投資研究所

サラリーマンを卒業した不動産鑑定士が、不動産クラウドファンディングに投資してみた

ソーシャルレンディング業者は情報を開示した。で、投資家はどうする?

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ソーシャルレンディングでは、貸付先や担保物件などの情報開示へ舵を切る業者が増えてます。

 

業者側の情報開示により、投資家側は「徹底的に”自分の頭で”考えて投資しなさいよ!」と問われていると解釈してます。

 

また、「もう、よくわからないものには投資してはいけませんよ!」 とも受けとれるかと(自戒の念を込めて)。

 

でもそれ、当たり前ちゃう.....!? これまでのソーシャルレンディングが異常だっただけで。

 

 

ソーシャルレンディング投資家は与えられた刺身を食べていた

 

これについては、「ソーシャルレンディング比較ブログ」matsuさんが「刺身」に例えて書かれていて「うまいな~」と感心したので、引用させていただきます。

 

これまでのソシャレン投資家はお刺身がお刺身の形で海で泳いでると思い込んでいた幼児のような感覚をうけます(もちろん自分も含めて)。

でも、魚っていうのは自分で釣って焼いて食べると達成感も相まってうまく感じるものです。

匿名化解除は事業者の姿勢を促すだけでなく、投資家自身の成長も求めるものなのでしょうね!

SBISL匿名化解除!投資家としての成長も求められる投資ジャンルとなってくる予感 | ソーシャルレンディング比較ブログ matsu

 

知りたかったけど知りたくなかった現実

 

投資家の中には、貸付先・担保物件などの情報開示により”知りたかったけど知りたくなかった現実”を知り、今は様子見のフェーズにある方もいらっしゃるでしょう。

 

実際のところ、ソーシャルレンディングの匿名化解除が公表された2019年3月18日以降、トッティは

 

 

に投資しただけです(不動産クラウドファンディングには投資してますよ!)。

 

情報開示にふみきったSBIソーシャルレンディングやクラウドバンクであっても一部の案件では、過大評価された担保評価や、中身のスッカラカンの財務諸表を突き付けられ、二の足を踏むこともあります。

 

過去の投資が恐ろしくなった

 

情報開示といっても、案件の内容はこれまでと変わってない。ただ、中身が見えるようになっただけ。

 

これまでは、「この業者なら大丈夫だろう」っと、なんとなく投資していた案件でも、貸付先の財務状況にしても担保評価にしても、

 

「予想はしてたけど、貸付先の財務状況、ひどいな...」

「こんなに担保評価をムリに査定してたのか....」

 

ということが「見えて」しまうのです。

 

そして悟るのです、「ソーシャルレンディングは、これまでは”たまたま運よく”うまくいっていただけだな」と。

 

maneoファミリーは”運悪く”うまくいってないけどな!

 

投資はロシアンルーレットか!maneoは裏ではどうなってるのか....想像するだけでも恐ろしい。

 

こうなってくると、maneoが情報開示できない理由がよくわかります。しないんじゃなくて、できないんだなと。

 

不動産投資型クラウドファンディングの優位性が増した

 

例えば担保評価を分析する場合、もちろん限られた情報の中の机上の想像しかできません。

 

が!

 

個人的には不動産鑑定士という職業柄、実務で案件受託前の「机上概算」を嫌と言う程やってきたので、それなりに不動産の概算は得意な方だと思います。

 

案件の詳細は会員情報限定でブログで書けないようになってますが、正直なところ、「これマジで大丈夫か?」っという担保物件もありますよ(ってか、ほとんどかも)。

 

もう不動産投資型クラウドファンディングでよくない?

 

不動産クラファンの方が、ピンポイントの物件情報量は多い(狭く深く)ですし、多少、つっこんだ価格で評価していても許容範囲内です。

 

情報開示の構造

 

  • ソーシャルレンディング:広く浅い情報
  • 不動産クラウドファンディング:狭く深い情報

 

少なくとも、不動産クラウドファンディングは投資家が検討に値するレベルの物件を提示してくれてます(物件自体が投資対象なので当たり前ですが)。

 

もちろん、ミクロの視点では不動産クラウドファンディングでも、間違った箇所は指摘するべきですが...ソーシャルレンディングとは情報開示の構造上、どうしても情報レベルに差が出てしまいます。

 

ソーシャルレンディングの匿名化解禁により、不動産クラウドファンディングはライバル復活で厳しくなるどころか、ますます選ばれるのでは?

 

ソーシャルレンディングから不動産クラウドファンディングにシフトが進まない原因があるとすれば、市場規模が小さいことでしょうね。

 

不動産クラウドファンディングは、ほぼCREALFANTAS fundingの2択ですから、受け皿が少なすぎます。 

 

ソーシャルレンディング業者は情報を開示した。で、投資家はどうする?

 

匿名化解除により、ソーシャルレンディングは貸付先や担保価値を「自分の頭で考える」という次のステージに突入しました。

 

さて!ソーシャルレンディング投資家はどうする!?

    

 


  

【クラウドファンディング業者一覧】

情報公開し投資家保護を優先した業者をピックアップ!

 

 

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【不動産鑑定士が解説】CREAL(クリアル)の評判・メリット・デメリットまとめ

 

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荒波にもまれ変貌を遂げるか?話題独占のFunds(ファンズ)を徹底分析 

 

クラウドバンク

 【ソーシャルレンディングの実名化の流れは止められない】クラウドバンク実名化対応

    


  

【クラウドファンディング投資額集計】 

業者 投資額 累計分配金
SBISL 3,500,000円 87,754円
オーナーズブック 3,450,000円 36,926円
maneo(109万円期失) 2,080,000円 245,574円
クラウドバンク 1,760,000円 241,712円
CREAL 1,000,000円 8,505円
LCレンディング 300,000円 9,588円
Funds 300,000円 0円
FANTAS funding 300,000円 0円
クラウドクレジット 200,000円 16,846円
SAMURAI 200,000円 0円
合計 13,090,000円 646,905円