不動産クラウドファンディング投資研究所

サラリーマンを卒業した不動産鑑定士が、不動産クラウドファンディングに投資してみた

ぽちぽちFUNDINGをデータで見る

 

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SBISLが業務停止処分ですか。

 

当社に対する行政処分について | SBIソーシャルレンディング

 

詳細は↑のSBISLサイトをご確認いただければと思いますが、はあ・・・ソーシャルレンディングの限界を感じる・・・

 

あの、個人的に違和感を感じたのですが、金融庁の業務停止処分って、今ごろ?

 

ちょっと遅くないですかね。だってもうSBISLは新規募集してませんし、業務停止してるようなもんじゃないのかなと思ったので・・・今さら形式的な停止処分に何の意味があるんだろう・・・

 

今回の事件は個人的に影響はありませんでした。ただ、まあ、SBISLには最後ぐらい投資家保護に全力を注いでもらいたいものです。

 

さて、暗いニュースはこれ位にして。

 

弊ブログで定期的に行っている「データで見る不動産クラウドファンディング」シリーズ。いったん、コチラの記事でまとめてはいましたが、

 

不動産クラウドファンディングをデータで見る

 

今回はその続きとして、2020年11月にリリースした不動産クラウドファンディング「ぽちぽちFUNDING」を取り上げてみたいと思います。

 

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※ぽちぽちFUNDINGイメージキャラクター「ぽちろー」

 

→ぽちぽちFUNDING

 

 

ぽちぽちFUNDINGの数字

 

ぽちぽちFUNDINGで募集された5物件の立地・アセットを並べてみると・・・

 

  • 東京都大田区(区分マンション)
  • 東京都台東区(区分マンション)
  • 東京都台東区(区分マンション)
  • 東京都豊島区(区分マンション)
  • 東京都大田区(区分テナントビル)


立地はすべて東京ですね。運営の「アイディ株式会社」は都内城南エリアで実績があるので、その辺りの物件が募集されます。

 

アセットは直近でテナントビルの1区画がありましたが、基本的には中古マンションの一室が投資対象です。
 

ぽちぽちFUNDINGの募集内容の数字を平均すると・・・

 

  • 平均利回り:5.1%
  • 平均運用期間:167日(約5.5ヶ月)
  • 平均募集額:約1070万円
  • 平均劣後出資比率:20%

 

となりました。

 

ぽちぽちFUNDINGを他と比べてみる

 

↑で平均したぽちぽちFUNDINGの数字を、その他の不動産クラファン(WARASHIBE、ASSECLI、CREAL、大家.com、Rimple、Joint α)と比較してみます。

 

まずは高利回りの順番で並べみると、

 

  1. WARASHIBE:7.5%
  2. ASSECLI:6.2%
  3. ぽちぽちFUNDING:5.1%
  4. CREAL:5.08%
  5. 大家.com:約4.6%
  6. Rimple:3.9%
  7. Joint α:約3.4%

 

となりました。ぽちぽちFUNDINGはCREAL先生を抜いて、第3位という結果に。

 

ぽちぽちFUNDING都内の中古区分マンションが中心ですが、築年がかなり経過した物件が多いので、利回りが高くなってます。

 

これは不動産鑑定の利回りの考え方と同じです。築年が古ければ賃料の減額リスク、売却時の流動性リスクが増すので、そのリスク分が利回りに加算されています。

 

運用期間で並べると、ぽちぽちFUNDINGは ASSECLIと並んで第1位です。短期運用が好きな方は検討の余地がありそうです。

 

  1. ぽちぽちFUNDING:5.5ヶ月
  2. ASSECLI:5.5ヶ月
  3. Rimple:6ヶ月
  4. WARASHIBE:8ヶ月
  5. 大家.com:約9.2ヶ月
  6. Joint α:12ヶ月
  7. CREAL:14ヶ月

 

次に募集額で並べると・・・

 

  1. CREAL:約4億円
  2. WARASHIBE:1.69億円
  3. Joint α:約9千万円
  4. Rimple:約5,100万円
  5. 大家.com:3,675万円
  6. ASSECLI:約3,100万円
  7. ぽちぽちFUNDING:約3,100万円

 

ここでもASSECLIと並んで最低募集額という結果になりました。最後に、劣後出資の大きい順に並べてみます。

 

  1. WARASHIBE:約32%
  2. Joint α:30%
  3. Rimple:30%
  4. 大家.com:約27%
  5. ぽちぽちFUNDING:20%
  6. ASSECLI:約12%
  7. CREAL:会員限定

 

ぽちぽちFUNDINGは劣後出資比率20%と、決して低くはありませんが、他の業者が高いのであまり目立ちません。おおむね標準的です。

 

ぽちぽちFUNDINGのまとめ

 

ぽちぽちFUNDINGをまとめてみます。

 

  • 東京の中古区分マンションが対象。
  • 基本的に築古なので、利回りは高め。
  • いつでも解約できる独自サービスあり。

 

ASSECLIは一棟アパートですが、ぽちぽちFUNDINGはその中古マンション版というイメージでしょうか。

 

CREALやWARASHIBEのような派手さはありませんが、ASSECLIのような堅実さはあります。

 

ぽちぽちFUNDINGはサイトに公開されている情報量は他よりやや少なめですが、運営の実績、途中解約可能である点などを鑑みると、投資に面白さよりも、安全性を求める方向けではないでしょうか。 

 

→ぽちぽちFUNDING

 

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ぽちぽちFUNDING

 

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