(本記事は2019年4月8日に更新しました)
ポップでカジュアルなデザイン(↑)のフォリオ。
僕が2017年11月からフォリオで投資を始めて1年5カ月が経ちました。
今回の記事では「フォリオって何?大丈夫なの?」という方に向けて、個人的な投資実績も紹介しながらフォリオを解説したいと思います。
これからフォリオを始める方は参考にしてみてくださいね。
フォリオとは?
フォリオは、簡単に言うと「複数の企業の株に少額から投資できる」証券会社が運営するサービスです。
2018年1月にLINEなどの有望企業から70億円の資金調達を行ったことも話題になり、その後も順調に登録者数を増やしています。
フォリオは個別の企業の株を買うのではなく、複数の企業の株を「テーマ」で自由に選ぶ仕組みになっています。
各テーマは10社で構成されていて、10社で1つのパッケージになっています。その10企業はフォリオが選んだ有望企業で、利用者側で選ぶことはできません。
<ドローン関連企業10社のイメージ図>
これから流行しそうなトレンドや注目産業、応援したいテーマ、経済的にインパクトのあるイベント等、カテゴリーに即して分類されたポートフォリオのテーマラインナップから、好きな「テーマ」を選ぶだけで投資をすることができます。
それぞれのテーマは、フォリオが選定した10社の有望企業で構成されています。単一銘柄への投資よりもリスクを抑えた形で投資リターンを期待することができ、高度な金融アルゴリズムがプロ水準の運用をサポートしてくれるため、投資未経験者でもかんたんに楽しく投資を始めることができます。
フォリオホームページより引用
素人が個別株を買うのは大変で、市場分析や財務諸表などの調査に膨大な時間がかかりますよね.....。
フォリオなら「これからきそう!」と思うテーマを決めるだけで、そのテーマに関連する10社の株を自動で購入してくれます。
配当金はどうなるの?
株式なので配当金があります。
配当金の受取方法は「株式数比例配分方式」となり、コチラ(↓)のように、自分で作成したフォリオの証券口座に配当金が入金されていきます。
フォリオの安全性は?
次に気になるフォリオの安全性を見ていきますね。
資産の管理方法
フォリオでは顧客の有価証券は証券保管振替機構に、顧客の預り金は信託銀行に預託されますので、フォリオの資産とは「分別管理」されています。
お客様の保有する株券等は、すべて証券保管振替機構に預託し、フォリオ自身の保有する株券等と区別して管理しています。
また、お預かりしております現金につきましては、信託銀行に預託し、フォリオの資産とは区別しております。
フォリオホームページより引用
フォリオが倒産したら?
フォリオでは有価証券や預り金は分別管理されているため、フォリオが倒産した場合でも、預り金等は返還されます。
また「日本投資者保護基金」にも加盟しているため、1人当たり1,000万円まで損失が補償されます。
1,000万円以内であれば、フォリオが倒産しても元本は返還される可能性が高くなっています。
これなら安心だ!
フォリオでは、お客様からお預かりする有価証券や預り金について、法令に従い「分別保管」を行っております。
この分別保管により、フォリオが倒産した場合でも、お預かりした資産はお客様に返還されます。
また万一の顧客分別金の不足にそなえ「日本投資者保護基金」にも加盟しており、万全な体制を整えております。
これは、「1. 寄託手続きなどの処理を行っている間に破綻が生じた場合」、「2. 破綻証券会社が顧客資産の流用など分別保管のルールを遵守していなかった場合」にお客様の損失(資産の毀損や返還遅延など)を保証するものです。
なお、お客様1人あたり1000万円が上限となっております。
フォリオホームページより引用
フォリオの手数料・リバランス
次にフォリオの手数料と、「リバランス」というサービスについて解説します。
手数料
フォリオの手数料は0.5%と低めで、リアルタイム入金にも対応していて便利です。
- 銘柄ごとに売買代金の0.5%(税抜・最低手数料50円)
- 入金手数料は無料(リアルタイム入金)(※)
- 出金手数料は無料
- 口座開設料・運営手数料は無料
(※)ただし、ATM(銀行・銀行提携等)・銀行等窓口からの入金は、各銀行等の所定の手数料を負担。
リバランス
基本的に3か月に1回、フォリオからリバランスを薦められます。リバランスとは銘柄や保有比率の見直しのことです。下の図の緑文字が追加購入、赤文字が売却の提案です。
リバランスするか否かは本人の自由。ただし、リバランスをする毎に、銘柄毎の売買代金に0.5%の手数料がかかります。
リバランスは無料ではないので注意して下さいね。
フォリオのメリットは?
次にフォリオのメリットをまとめました。
少額から分散投資ができる
株式は通常、1単元で株を購入することになりますが、1単元が数百万円になる企業もあるため、投資資金が高額になることがあります。
一方、フォリオでは1単元未満の少額から投資できます。例えば「10社に10万円を投資する」、という風に。
このように1単元未満の株を購入することができる制度を、専門用語では「単元未満株制度」といいます。
価格変動が少ない
直近1年間の日経平均株価の推移はコチラ(↓)です。
日経平均株価は米国株高と円安を背景に2018年9月28日に26年10カ月ぶりに高値を付けたあと、米中貿易摩擦などを原因に大暴落。その後、2019年1月以降は上昇傾向にあります。
これに対して僕のポートフォリオの推移はこちら(2019年4月8日時点)。
「あれ?下がってない?」
というつっこみはここでは置いておいて、日経平均株価とフォリオのグラフを見比べていただければわかるとおり、日経平均株価は乱高下を繰り返していますが、フォリオの変動幅は小さくなってます。
僕は2017年11月からフォリオを始めたので、2019年4月で1年5か月が経ちました。これまでの歴史を振り返ると...
- 2018年1月に日経平均株価が高騰してもフォリオは穏やかな上昇。
- 2018年2~3月に日経平均株価が暴落してもフォリオは穏やかな下落。
- 2018年9月に日経平均が26年10カ月ぶりの高値をつけてもフォリオは横ばい。
- 2018年10~12月に日経平均株価の大暴落してもフォリオも穏やかな下落。
- 2019年1月以降は日経平均株価の上昇とともにFOLIOも穏やかな上昇に転じる。
となっています。フォリオはマイルドに変動するので「変動相場は疲れるんだよね」という方におすすめです。
デザインがよく使いやすい
フォリオは投資へのハードルを下げて、これまで投資をしてこなかった若者をメインターゲットにしているため、デザインが若者向けでカジュアルでポップです。
とてもわかりやすいユーザーインターフェースで、サイトも使いやすく設計されてます。
特定口座に対応で確定申告不要
フォリオは基本的に確定申告が不要です。
フォリオにまかせる:特定口座源泉徴収「あり」になります。代行納税までフォリオでおこないますので、原則確定申告不要です。
フォリオホームページより引用
ただし、売却により損失が発生した場合、確定申告しましょう。
フォリオ上で「源泉徴収有」を選択していた場合でも自分で確定申告ができ、他の一般口座や他の金融機関の特定口座とも損益通算できるため、節税効果が期待できます。
フォリオから丁寧なメールがくる
フォリオからは定期的に金融市場のマーケットレポートが届きます。また、市況が急変したときにも市場分析を記載したメールを送ってくれます。
ウェルスナビもそうですが、投資の初心者も対象としたサービスなので、このような配慮がされています。
フォリオのマーケットレポートの例
今月のレポートでは下記3つのポイントを詳しく解説しております。
▼3つのポイント
・世界各国の株価は回復、一方、長期金利が急低下
・米国の長期金利と短期金利が逆転する「逆イールド」が発生
・悲観的な債券市場と楽観的な株式市場の二極化
フォリオのデメリット
一方、フォリオのデメリットをまとめると次のとおりです。
テーマ選びで失敗するとつらい
テーマ選びを失敗すると日経平均株価が上昇していても、フォリオは下降するという悲惨なことになります。
フォリオのサイトで各テーマの変動実績が確認できるようになっていますので、チェックしてから購入してくださいね。
ちなみに僕がフォリオを始めた2017年11月は、ほどんどのテーマがイケイケドンドンでプラスでしたが、買った直後に多くのテーマがマイナスに転じました。
大きな市況の流れには、フォリオの多くのテーマも連動してしまいます。
株式関連の資料が多く郵送される
1つのテーマで10企業分の株を購入することになりますので、各社の配当金などの株式関連の資料が多く郵送されてきます。
例えば3テーマ購入していたら30企業分の資料になります。株主総会や配当金の連絡なのですが、それなりに確認が大変です....。
今のところ、郵送を逃れる術はないようです。
フォリオ投資のポイント【重要】
フォリオは「参入のタイミング」が重要です。僕はフォリオへの参入のタイミングを誤ったため、実に1年間も下落が続きました。
この期間はFOLIOを開くのがつらかったです....。
冬の時代を乗り越え、2019年に入ってようやく上昇へと転換しましたので、今はうれしくてたまりません。
そしてもう一つ、フォリオは「テーマ選びが重要」です。
「上昇しているテーマだし、最近よく聞くし....」っと買ってしまうと、そこが上昇のピークで、買ったとたんに下落してしまうかもしれません(←僕のパターン)。
トッティの成績報告
僕の成績はこちらです。
3テーマを2017年11月に購入し、2019年4月8日時点で元本440,930円に対して94,155円のマイナス!
▲21%の含み損です。残念!
2018年12~2019年1月の世界同時株安で、一時はフォリオでも含み損が▲30%を超えてましたが、その後の株価回復を受けてフォリオも上昇に転じました。
辛い時期が長かっただけに.....上昇に転じたのはうれしいね!
僕の購入したテーマは次の3つです。
次世代素材
鉄やアルミの代替となる「環境負荷の少ない・軽量・高強度」の素材が、今、求められている。次世代素材として有望視されているのが、航空機や自動車などに使用されている「炭素繊維」やポスト炭素繊維といわれる「セルロースナノファイバー」である。
フォリオホームページより引用
- お預かり資産:126,199円
- 含み損益:▲20,654円(▲14.06%)
インダストリアルロボット
世界的に人件費の上昇と人手不足が重荷になって、先進国・新興国ともに工場の自動化機運が高まり、産業用ロボットの導入が進んでいる。
製造業をはじめとして現在市場が形成されている分野の成長に加え、サービス分野を始めとした新たな分野(医療・介護・生活支援など)への普及も期待がされている。フォリオホームページより引用
- お預かり資産:105,556円
- 含み損益:▲42,993円(▲28.94%)
グローバル・ニッチ・トップ
グローバル・ニッチ・トップ(GNT)企業とは、ニッチ分野において高い世界シェアを有し、優れた経営を行っている中堅・中小企業のこと。関連業界が幅広く、市場の注目度も高い。
フォリオホームページより引用
- お預かり資産:115,020円
- 含み損益:▲30,510円(▲20.96%)
現時点ではすべて含み損.....価格のピークで買ってしまいました。
まとめ
2019年初めまで下落相場が続き、「フォリオを確認したくない病」を発症してしまいましたが、ようやく2019年1月から上昇に転じたので、これからは定期的にフォリオを確認したいと思います。
フォリオは「誰でも少額から気軽に株式投資ができる」という新しい株式投資の可能性を切り開いてくれました。
ただ、10銘柄に分散投資ができるとはいえ、あくまで変動相場です。元本割れの可能性もありますので、大金を投資する際は気を付けてくださいね。