不動産クラウドファンディング投資研究所

サラリーマンを卒業した不動産鑑定士が、不動産クラウドファンディングに投資してみた

【FANTAS funding】やった!インカム型3ファンド募集!

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みなさん、お待ちかね!

 

2019年6月25日は18時からFANTAS fundingの新規ファンドの募集です!

 

これまでのトッティはというと、

 

  • FANTASの案件分析をした後、
  • 〇〇に投資します!っと宣言し、
  • クリック合戦に敗れて投資できず。

 

・・・という負のループを繰り返してます。

 

そんな残念なトッティは、FANTAS fundingでは2019年4月初旬以降、投資できずにいます。

  

そろそろ負のループから脱却したい!

 

→FANTAS funding公式ページ

 

 

今回はインカム型ファンドが3件

 

今回はこれまでの募集に多かった「キャピタル重視型」ではなく、「インカム型」の3ファンドですね。

 

ふむふむ。インカム型の3ファンド・・・なかなかいいですね!

 

インカムゲインは賃料収入、キャピタルゲインは売却益のことだったね。

 

FANTAS fundingによると、今回のインカムゲインとキャピタルゲインの分配は、

 

  • インカムを投資家への分配。
  • キャピタルを営業者へ充当。

 

とのこと。

 

インカム型は、すなわち「純粋な賃料収入」です。

 

空室リスクはあるものの、いくらで売れるか分からないキャピタル重視型よりも、よっぽど安定しています。

 

ただし、FANTAS fundingのホームページだけでは読み取りづらい情報もありますので、注意も必要です(のちほど解説します)。

  

今回の募集ファンドの概要

 

さて、今回の募集案件はこちらです。

 

FANTAS fundingは「会員限定」という縛りがないのがいいな~

 

  • FANTAS check (中古不動産流通) PJ 第28号
  • 募集金額:15,440,000円
  • 予定分配率(年利):4.1%
  • 予定運用期間:2019年8月1日〜2020年7月31日
  • 所在地:神奈川県横浜市中区松影町一丁目4番9号
  • 最寄り駅:JR根岸線「石川町」駅 徒歩2分

 

  • FANTAS check (中古不動産流通) PJ 第29号
  • 募集金額:28,320,000円
  • 予定分配率(年利):4.1%
  • 予定運用期間:2019年8月1日〜2020年7月31日
  • 所在地:東京都新宿区矢来町44番8号
  • 最寄り駅:東京メトロ東西線「神楽坂」駅 徒歩2分

 

  • FANTAS check (中古不動産流通) PJ 第30号
  • 募集金額:23,600,000円
  • 予定分配率(年利):4.1%
  • 予定運用期間:2019年8月1日〜2020年7月31日
  • 所在地:東京都世田谷区北沢五丁目32番15号
  • 最寄り駅:京王新線「笹塚」駅 徒歩6分

 

利回りは3ファンドともに4.1%(前回のインカム型は4.5%)。

 

これまで高利回りだったボーナスステージは終わり、適正な水準まで下がってきましたね!

 

→FANTAS fundingでファンドを確認する

 

FANTAS fundingは空室率を考慮していないので注意

 

FANTAS fundingから提示された家賃収入は、空室をまったく考慮していない収入です。

 

このような収入を「潜在総収益」といいます。

 

実需を反映した空室率を考慮した場合、家賃収入はもっと下がるはずです。

  

これを「有効総収益」といいます。

 

通常の物件評価では、空室はキャッシュフローで考慮しても、利回りで考慮しても、どちらでもOKです。

 

今回のFANTAS fundingの説明では「空室が発生した場合は分配金が想定を下回るリスクがあります」と記載されてます。

 

なので、FANTAS fundingは空室リスクをキャッシュフローと利回りのどちらでも考慮していない、と読み取れます。

 

ずいぶん楽観的なシナリオだな(苦笑)

 

ただ、仮に空室となったとしても、すぐに新しい入居が決まれば、新たな敷金、礼金収入が見込めるため、空室の全てがマイナスに作用するとは限りません。

 

東京に2物件ありますが、東京のワンルームなら実需があるので、少しくらい賃料が高くても入居は決まるかな、とは思いますけれども。

 

インカム型のリスク保全のポイント

 

インカム型のポイントを、FANTAS fundingのホームページから引用させていただきました。

 

  • インカム型は空室が発生した場合は、分配金が想定を下回るリスクがある。
  • ただし、もしインカムによる配当が予定分配率を下回った場合、キャピタルゲインから不足分を充当する。
  • キャピタルゲインによる分配金の上乗せはない(予定分配率4.1%が配当の上限)。

 

予定分配率を下回った場合、キャピタルゲインから不足分を充当するとありますね。

 

リスクを保全するための措置も十分です。好きだな~こういう固い案件!

 

インカム型の利回りが下げ止まる理由

 

インカム型の利回りは、だんだん下がってきたわけですが、今回の4.1%で下げ止まると思うので、その理由を説明します。

 

こちらのグラフは、国内不動産の運用実績からインカムゲイン・キャピタルゲインの推移をグラフ化したものです。

 

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出典:ARES Japan Property Index 国内不動産のインカム・キャピタルの推移(四半期)

 

  • インカム収益率:「賃料利回り」のこと
  • キャピタル収益率:「売却価格」のこと
  • 総合収益率:「インカム収益率+キャピタル収益率」

 

このグラフに使われてるデータはよくある”予測値”や”期待値”ではなく、”現在稼働中”の投資物件が何パーセントで回っているかを示しています。

 

「インカム収益率」(薄い棒グラフ)は、今回のFANTAS fundingの案件のように純粋な賃料収入のみの利回りです。

 

インカム収益率は、2002年頃は約6%だったのが、現在は約4%となってますね(グラフは四半期ごとなので、年間ベースは×4倍します)。 

 

つまり、今回の利回り4.1%は、国内不動産のインカム収益率の平均値とほぼ同じなので、これ以上は、大きく下がらないと予想できます。

 

インカム型の安定性

 

上記グラフの「キャピタル収益率」(濃い棒グラフ)は物件価格で、年によって大きく変動してますよね。

 

キャピタル収益率はブレ幅が大きくなるけども、インカム収益率は景気に左右されず安定している、ということがわかります。

 

また、実例を使ってインカムゲインの安定性を説明したいと思います。

 

不動産価格は好不況によってけっこう変動します。

 

でも賃料ってなかなか変動しません。

 

例えばみなさんが賃貸マンションに住んでたとして、「地価が10%上がったから、来月から賃料も10%値上げするよ!」なんて、大家さんにいわれたことないですよね。

 

賃料が物件価格に付従しないことを「賃料の遅効性」といいます。

 

一般的な話ですが、インカムゲインはキャピタルゲインよりもに安定しているので、利回りも低くなっています。

 

リベンジに燃える42歳2児の父!

 

FANTAS fundingは空室リスクをオンしてない利回りである点は気になりますが、東京の区分レジで、インカム収益率(IRR)で4.1%は適正な利回り水準でしょう。

 

空室リスクを除けば、インカムゲインは大きくブレないという性質もありますし、リスク保全も考えられているので、今回の投資は「あり」だと思います(私見です)。

 

ただ!FANTAS fundingでは、いつもは6~8ファンドくらい同時に募集してくれますが、今回は3ファンドしかありません。

 

トッティも参戦しますが、熾烈なクリック合戦になることが予想されます。

 

今のところ、立地的に「29号の神楽坂」狙いです。だから、みなさんは29号には投資しないで(笑)

 

FANTAS funding

 

 


  

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maneo(109万円期失) 1,910,000円 251,298円
クラウドバンク 1,730,000円 248,394円
CREAL 800,000円 11,125円
LCレンディング 300,000円 10,730円
Funds 300,000円 2,421円
FANTAS funding 300,000円 0円
クラウドクレジット 200,000円 16,846円
SAMURAI 200,000円 0円
合計 12,090,000円 680,744円