不動産クラウドファンディング投資研究所

サラリーマンを卒業した不動産鑑定士が、不動産クラウドファンディングに投資してみた

【ホテル投資の危険性!】CREALとクラウドリアルティの明暗を分けた僅かなタイミング

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新型コロナウイルスが市場を揺さぶってますね。

 

一時期、新薬開発の目途が立ったと楽観的な見方が広がったかと思えば、選定基準の変更により中国での患者数が急増したことや、日本でも中国への渡航履歴のない感染者がでてしまったことで、再び悲観的な見方が広がってしまいました。

 

不動産アセットのうち、新型コロナウイルスで最も大きな打撃を受けたのが、観光業を主な需要源とする「ホテル資産」ではないでしょうか。

 

東京オリンピックを中心に観光立国を目指す今の日本において、ホテルはインバウンド需要なしには語れません。

 

ただ、ホテルはボラティリティの高いインバウンド需要に頼りすぎてしまうアセットであるが故に、時にはそれが裏目に出てしまうこともあります。

 

今回は、図らずとも同時期に「インバウンド需要に特化したファンド」をリリースしたCREALとクラウドリアルティの明暗が分かれた話をしてみたいと思います。

 

→クラウドリアルティ公式ページ

 

 

 

CREALとクラウドリアルティの明暗を分けた僅かなタイミング

 

新型コロナウイルスが流行する前、2020年1月14日に募集されたCREALホステルファンド「Q Stay and lounge上野」は、4.65億円を問題なく集めました。

 

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一方、新型コロナウイルスが流行した後、2020年2月4日から募集されたクラウドリアルティ民泊ファンド「大阪谷町6丁目プロジェクト」は、10日以上経った今でも申込は34%に留まってます。

 

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両者に共通するのが「インバウンド需要」に依存した宿泊施設であること。

 

もちろん、業者の人気の違いや、クラウドリアルティの民泊ファンドは最低投資額が30万円からと、投資のハードルが高かったこともあると思います。

 

ただ、クラウドリアルティの民泊ファンドはタイミング的に新型コロナウイルスによるインバウンド需要減が懸念されたことは、想像に難くありません。

 

個人的にも、ウイルス流行前のCREALでは30万円投資しましたが、流行後のクラウドリアルティでは投資を控えました。

 

※実際にクラウドリアルティの民泊施設が建築(償還)される頃には、新型コロナウイルスは収束しているかもしれません。また、個人的には投資先としてCREALやクラウドリアルティは優秀だと思います。

 

インバウンド需要に特化しているが故のボラティリティリスク

 

CREALのホステルファンド「Q Stay and lounge上野」の分析では、このように書かせていただきました。

 

ホテルというアセットは良くも悪くもインバウンド需要に偏っていますので、極めてボラティリティが高く、供給が過剰化しやすい側面があります。

 

通常よく見られるアセットであるオフィスやレジデンスと比較し、ホテル系は経済情勢や競合ホテルの新規参入などにより事業収支が大きく変動することで、突如市況が悪化する可能性もあるので、その点は頭に入れておいた方がいいと思います。

 

【CREAL】Q Stay and lounge上野のファンド分析を正直に書きます

 

まさに今回は、ホテル資産に内在するアセットリスクが表面化してしまったケースでした。たとえそれが心理的なものであるとしても。

   

ホテル資産は黎明期を経て、今では主要な投資アセットにまで成長しました(僕の本業の鑑定評価でも、ホテル価格の高騰を目の当たりにしてきました)。

 

個人的にも不動産クラウドファンディングを通じてホテルに投資をしてますし、投資家の需要を支えている重要なアセットであることに異論はありません。

 

今後も円安市場や日本への関心の高まりなどを背景に、インバウンド需要がホテル資産を支えるはずです。

 

ただ、投資の観点からは、ホテル資産はインバウンド需要に特化しているが故に、ボラティリティが高い点は、改めて認識しておいた方がいい、というお話でした。

  

→CREAL公式ページ

 

CREAL

          


    

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※トッティは「本当にいい」と思って紹介させていただきますが、クラウドファンディングは元本を保証する商品ではありません。投資する前は、ご自分でよく調べてみてくださいね。

  


  

【クラウドファンディング投資額集計】 

業者 投資額 累計分配金(税引前)
OwnersBook 2,070,000円 130,864円
SBISL  1,490,000円 193,879円
maneo(109万円期失) 1,890,000円 287,119円
クラウドバンク 920,000円 305,561円
CREAL 1,520,000円 38,486円
FANTAS funding 1,000,000円 8,656円
SAMURAI FUND 750,000円 4,268円
Funds 503,192円 10,919円
SYLA FUNDING 200,000円 0円
クラウドクレジット 200,000円 16,846円
Pocket Funding 130,000円 2,758円
COOL 0円 111円
LCレンディング(撤退) 0円 18,831円
合計 10,673,192円 1,020,824円