既に募集は始まっていますが、COZUCHIから「中銀カプセルタワービル」が来ましたね。
驚いたことに、募集金額「9億円」を一晩で集めてしまいました。
既に売却契約を締結済みの売却リスクの低い「EXITファンド」で利回り10%。そりゃ人気化するだろうな~と思います。立地も銀座ですし。
まだ募集期間は続いていますが、既に満額を超えている状況で案件紹介をしてもあまり意味がありませんし、ましてや今回は文化財的な価値のある特殊建築物ですから、不動産のマーケットを分析するのも違うかなと。
なので、今回は別の切り口で書いてみようと思います。
今回のCOZUCHIの新ファンドは老朽化した有名建築家の建築物である「中銀カプセルタワービル」が投資対象で、売却先が買い取る理由は新たな再開発のためとのこと。
かなり物理的な老朽化が進行していますので、普通に考えれば「取り壊して再開発」です。
しかしながらCOZUCHIのコピーには「後世に受け継ぐ銀座のメタボリズム名建築」とあります。
COZUCHIとして現地視察した際、不動産の劣化で言うと本物件は限界的な状況であると見受けられました。(略)この個性的なカプセルには故・黒川紀章氏の提唱したメタボリズム思想に共感した方や斬新で近未来的なカプセルに魅力を感じた方などが多様に集まっていた事も事実です。
(引用)COZUCHI(下線は筆者)
「建物の価値は、単に物理的な価値のみではないでしょ?」と。
例えば法隆寺の五重塔には物理的な価値よりも、重要文化財としての価値があるわけですし。
この価値を残すために、弊社では可能な限り、カプセルの保存を行う計画です。具体的には、希望される方への寄贈、美術館等と保存に向けての協議、郊外へ移設してグランピング施設として活用などを検討してまいります。この保存活動を通して、残すべき想いと価値が続く、サステナブルな社会の実現を目指します。
(引用)COZUCHI(下線は筆者)
COZUCHIにも記載があるとおり「老朽化した名建築を後世に残すのか」という点も、本ファンドの重要論点になっています。
その辺はCOZUCHIを運営するラエトリ社長の武藤さんもインタビューの中でおっしゃってましたね。
【関連記事】LAETOLI(ラエトリ)武藤社長インタビュー『不動産クラファンCOZUCHIの未来』
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ご存じのとおり、東京のような大都市では絶え間なく再開発が進行しています。
前回の東京オリンピックから50年以上が経過し、ビルのみならず、道路やトンネル、橋梁などのインフラも老朽化してますから、これからドンドン更新が必要になってきます。
そいう状況なのですが、その更新の仕方が課題になっています。
これまでのような人口増加時代には、基本的には容積ボーナスを消化するために高層化するのが一般的な再開発でしたが、
昨今の日本は人口も減少傾向にあります。「本当にピカピカの高層ビルを建てればそれでいいの?」という風に、再開発に対する考え方も転換期にあります。
都市再開発法第2条第1項では「市街地再開発事業 市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とを図るため・・・」とあります。
つまり「高度利用」と「都市機能」の両方を更新する必要があるということですから、高層建築に見合ったインフラ整備の同時進行も必要です。
どういうことかと言うと、再開発では建物のみを高層化したとしてもあまり意味がなくて、それに見合う道路、下水道、駐車場などの整備も必要です。
特に地方では大きなハコだけ作っても人が集まらないと意味がありません(そういう再開発の失敗例は皆さんもたくさんご存じでしょう)。
今は持続可能性が叫ばれる中、合理性のみならず、インフラ整備も含めた多様な再開発のあり方や物件自体の価値なんかも再開発のキーワードになっています。
今回のCOZUCHIの新ファンドは利回りのみではなく、そういう「今後の再開発のあり方」という目線で見ると、さらに味わい深いのではないでしょうか。
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いや~、それにしても一晩で9億円ですか。今回は高利回りだけではなく、社会性も持ったファンドで9億円ですからね。
不動産クラファン、いやCOZUCHIの集金力はもの凄いものがあります。
コロナでも金融環境が安定していることを背景に、J-REITでも再び利回りが低下(≒価格が上昇)しているアセットクラスもありますし、投資家の不動産投資意欲はまだまだ高い状態が続いています。
日本の金融緩和が続く限りはこの状況が続くでしょうね。諸外国では金利上昇ムードもありますが、日本では少なくとも現時点で金融引き締めの可能性は低いですし。
その中でもCOZUCHIのような高利回りで、かつ社会性を見据えたファンドに需要が集中するのは、ある意味必然なのかな~とも思います。
僕も奮発して40万円投資してみました。
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本キャンペーンは先着1000名ですがCOZUCHIに問い合わせたところ、メディアを絞っているため、まだ余裕はあるそうです。
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2021年11月13日〜2022年1月15日
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