不動産クラウドファンディング投資研究所

サラリーマンを卒業した不動産鑑定士が、不動産クラウドファンディングに投資してみた

『加須といえば・・・』ASSECLI初のマスターリース契約ファンド

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ASSECLIからまた新しい募集がありました。10月に入ってこれでASSECLIは5件目ですね!

 

今回のASSECLIの対象不動産は、「埼玉県加須(かぞ)市内の賃貸アパート3棟一括」です。

 

「ん?加須といえば・・・物流で有名な加須かな?」と思いましたが、やっぱりその「加須」でしたね。

 

加須市は、埼玉県の北東部に位置する市。 旧・武蔵国埼玉郡。東京都市圏でありながら市内の工業団地などの産業・雇用で周辺の羽生市などからの労働人口流入もあり、加須都市圏を形成している。

(引用)ウィキペディア(下線は筆者)

 

埼玉県はJ-REITや私募ファンド関連の物流施設の取引が多い県です。

 

その中でも「戸田」、「川口」、「和光」などは有名で、同じ首都圏というくくりの中では、「川崎」、「横浜」、「千葉湾岸部」などと並ぶ首都圏屈指の物流県です。

※東京都大田区、江戸川区などはさらに別格なので除いています。

 

ちなみに最新のJ-REITの取引を調べてみると、2021年9月に埼玉県和光市でこちらの取引がありました。

 

  • 投資法人:大和ハウスリート投資法人
  • 物件名:Dプロジェクト和光A
  • 所在:埼玉県和光市
  • 種類:物流施設
  • 取得日:2021/9/3    
  • 取得価格:108億円
  • 取得時キャップレート:3.8%

(出典)JAPAN-REIT

 

取得時キャップレートとは、ようは取引利回りのことで、これが低いほど高価格で取引されたことになります(不動産利回り=賃料÷不動産価格)。そして3.8%ってもうめちゃくちゃ低いので、それだけ物流需要が強いということがわかります。

 

ただ、加須は都心に近い戸田や川口、和光などよりは物流用地としてのランクは低くなりますが、それでもウィキペディアにもあるように工業団地(物流)を中心に経済圏を形成していますし、埼玉ではランク的には桶川、川島などと並ぶ、知る人は知る物流エリアです。

 

ASSECLIが紹介してくれている工業団地の写真も、ぜんぶ物流施設っぽいですしね。

 

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(引用)ASSECLI

 

ちょっと話がそれてしまった感もありますが、物流施設はそこで働く「人材の確保」も重要なポイントですから、今回のASSECLIの賃貸アパートのエンド需要者との関係も深いと思いましたので、ご紹介してみました。

 

 

さて。ASSECLIの新ファンドは「埼玉県加須市#16ファンド」です。

 

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(引用)ASSECLI

 

  • 出資総額:7,000万円
  • 募集金額:6,300万円
  • 想定分配率:6.0%(年利)
  • 想定運用期間:12ヶ月
  • 劣後割合:10%
  • 募集方式:先着式
  • 募集開始:2021年10月27日18時~2021年11月2日

 

ASSECLIによれば、本ファンドでは対象敷地内に同規模の建物3棟(2階建て共同住宅)からなる不動産を取得・運用するとのこと。

 

元々は地元企業が社宅として所有・使用していた物件で、その内の1棟は、引き続きリースバックにて元所有企業が社宅利用し、残り2棟を賃貸住宅として貸し出すとのことです。

 

また今回は「ASSECLI初のマスターリース契約のファンド」ということで、エンドユーザーの退去や賃料増減に関わらず、一定の賃料が保証されています。

 

マスターリース契約である分、利回りは圧縮されますので、今回はASSECLIの地方物件にしてはやや保守的な6.0%という利回りになっているんでしょうね。

 

その他、物件のポイントをASSECLIサイトから拝借させていただきました。

 

  • 加須市には工業団地が10箇所以上あり、立地企業は200社以上ある。
  • その為、隣接する都市などからは労働人口の流入が多い。
  • 加須市の人口は11万人以上。
  • 1自動車登録数は平成30年では96,669台。
  • 最寄り駅からの距離はあるが地域柄車移動が多い。
  • 敷地内には戸数分の駐車スペースを確保している。

 

駅から遠いものの、駐車場が広いので加須市内の工業団地に車で通勤する需要層が取り込めそうですね。

 

収支情報は会員限定ですが、現況のネット収入から配当可能で無理のない設計をされているようです。

 

 

今回のファンドはASSECLI初の複数物件、マスターリース契約と新たなチャレンジになりそうですね。

 

個人的には今月は既にASSECLIには2物件に投資してますが、手持ち資金と相談しながら、少額で参戦してみようかなと思います。まあ、激戦にはなりそうですけど!

 

不動産クラウドファンディングでは、収益性の良い物件であれば事業者に有利な条件での資金調達も可能になります。

 

もちろんそれは投資家側にとってもメリットがあって、既に投資しやすい金融商品に加工された状態で不動産に投資できるので、煩わしかった従来の不動産投資の欠点を補うことができます。

 

手軽に投資できるので投資の幅も広がって「リスク分散」効果もありますし。

 

双方のニーズを満たしてくれるのが不動産クラファンですが、このまま社会インフラとして成長し、不動産と投資家をつなぐパイプを拡大させていって欲しいなと思います。

 

その役割を果たすクラファンの一つとして、人気業者ASSECLIには大いに期待しています。

 

→ASSECLI

 

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ASSECLI(アセクリ) 

 

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